猫のおはなし ~その①

猫のおはなし  ~その①

楽園へ…猫も連れて行こう

ウチの長女です。音々(ネネ)といいます。雑種ですがずっと体重3キロ前後を維持していてスタイルバツグンです。

さあ、いざタイへ。ってなったとき音々をタイに連れていくのってどうやるの?というのが最初はかる~い疑問だったんですがこれがエラい大変だったw 渡航までのことはすべて彼女中心と言っても過言ではないです。

調べれば調べるほど疑問の深みにハマっていく輸出、輸入検疫。情報が少なく、正確性にも欠けるため手探りで動きながらでした。

タイに音々を連れて行くために必要なのは…

 

狂犬病ワクチンを接種(その証明)

寄生虫(ようするにノミ・ダニ)がいない(ことの証明)

出国の21日前までに混合ワクチンを接種

輸出国(日本)が発行する英文の検疫証明書

タイ到着時点での検疫検査

渡航時に使うキャリーケース(規定があるのでそれに則したもの)等など…。

 

この一個一個がクッッソ大変!

例えば狂犬病ワクチンは間をひと月以上空けて2回摂取したうえ、血清を作るために病院から別の機関に採血した血を送って大丈夫ですよって証明を貰うとか。

3種混合ワクチンは(猫の状態にもよるが)別のタイミングにずらして摂取するとか。。

ちなみにウチの場合種明かしするとほぼほぼはしょれる手続きだったんですけどね。初めてだし、何も知らなかったし、心配じゃないですかw なので出来るだけやっときました。

 

検疫に向けての準備

タイに猫を連れていく為の証明書類の一部…

 

詳しい手続き方法については割愛しますw ググればすごく丁寧に最新の情報で説明してくれているサイトが結構あるので。ウチの情報はちょっと古いし記憶が曖昧なので別の情報の方が信用できます。

ただ最近の情報というか、猫ちゃん系のブログを書かれてる方たちの情報には事前検疫について言及されてないことがほとんどですね。大体が渡航の日の3時間前までに空港の検疫所に出向いて検疫を受けるとのこと。猫は繊細なので出来るだけ当日の長旅の負担を減らせてあげたいじゃないですか。

検疫は数日前に事前に受けることが出来るんです。NACCS(動物検疫関連業務)という検疫所のネットシステムがあるんですが、そこに登録して予約をし、最寄り(空港の検疫所も可)の検疫所で検疫を受けることができます。

ただそのためには上記手続きをおおかた完了したうえマイクロチップの装着が必要とされます。

さあこれでやること更にいっぱい増えましたw

先ほどほぼほぼはしょれると書きましたが、ウチの場合は日本に帰るつもりがなかったので無くても問題ない手続きのほうが多いぐらいでした。

まず極端な話をすれば日本からペットを国外に連れ出すことそのものについてはあまり規制がないんですね。ワクチン等も要りませんし、マイクロチップも要りません。ただし渡航先についてから空港を出れるかは知りませんよということなんです。タイに関して言えば一応細かい決まりはありますが、空港の検疫なんて猫を見もしませんしたぶん狂犬病ワクチンと獣医師さんの健康でノミとかいませんって英文の証明ぐらいあれば通ります。難色を示されたらすかさず袖の下w!数百~1000バーツもあれば充分だと思います。

じゃあなんでこんなにたくさんの手続きがいるのかってことなんですが、まず規則上は要ります。そしてウチの場合と違って駐在員さんや日本に帰る予定のある人はやっておくべきことなんですね。というのも日本から出すことに関しては緩くても再び日本に入れることに関してかなりうるさいんです。やっとかないと渡航先でやらなければいけないことやそれに対して設ける時間がメッチャ増えます。これから猫ちゃんと渡航を考えておられる方は是非頑張ってやり遂げて下さい!

で、ウチの場合はというと実際はゆるゆるでも連れていけたわけですが、問題は音々本人でした。

高齢であったことに加えてなんと乳腺腫瘍を患ったんです。まず手術するかを悩みました。音々は超ビビりぃな性格で完全家猫だったんで卵巣摘出手術もしたことがなく、つまり身体にメスを入れるなんてこと全くなく元気に生きてきました。

すべてがストレスに繋がります。幾度となく行わなければならないワクチンをはじめとする注射。

長時間の家族と隔離されての移動。(後で言及しますが膝下で一緒に飛行機には乗れません)

引っ越しそのもの。。。

ですが音々は元気でした。乳腺腫瘍もなんの症状もなく、たまたま僕が音々のお腹をナデナデモフモフしてたときに小さい豆粒大のシコリを見つけただけです。

なので手術をしてもまた元気でいてくれると願って決断しました。乳腺は縦に全部繋がっているので左側のオッパイをごっそり切除する手術です。

 

生きろ!

術後約1週間。食べてくれませんでした。毎日のように先生のところに通いました。もしまた元のように元気にならなかったら渡航そのものを諦めるつもりでした。点滴と強制的な流動食の日々。手術跡を舐めないようにエリザベスカラーをつけながら。

心配しまくりましたが結局無事回復してくれました。でもってそのことが絡んでの渡航だったんですごく慎重に計画しました。渡航予定の半年前からスタートしてひとつづつクリアしました。

なんせ高齢だったので何かあったらアウトです。無事日本を発ててもタイに入れなかったらまたつらい思いをさせます。だから出来る限り準備することにしました。

手術やワクチンの順番とか、それぞれに間を空けないとストレスが溜まるとか、先生と相談しながら半年めいっぱいかかりました。

じゃあ連れて行かなきゃいいじゃん。とか、そんなの飼い主のエゴですよって言う人結構いると思います。そのころMaiさん(奥さん)の実家住まいだったので音々の先生にも実家に預けて行けば?とか言われました。でもね、そんなのウルセーって話なんですよw 音々は完全家猫です。でも彼女の指す家とは僕ら夫婦、つまり家族がいる場所なんです。だから彼女は計5回も引っ越しをしましたが家が変わっても人が変わらない限り平気でした。実家に2年住みましたが両親や他の家族に慣れることはありませんでした。置いていくことはそれこそ死を意味します。

というわけで行くからには音々を連れていくのは決定事項でした。

航空会社選びや航空会社とのやりとりもわりと面倒でした。タイ航空は一緒に座席に乗せていけるという情報があって調べたんですが何年も前に出来なくなったみたいです。ならばバンコクエアウェイズ。一緒に乗れるっぽい?でも当時JALのコードシェア便しか飛んでおらずJAL規定に準ずるとのこと。多分、今現在国際線で座席にペットを同席できる航空会社はないと思います。諦めてドアtoドアで考えて一番最短時間で安いタイ航空にしました。

どうにか全部の準備をやり終え、いざ空港へ!チェックインカウンターで書類を出して受託荷物と一緒に音々をカウンターのお姉さんに渡します。「わー、可愛い~!」って感じで受け付けてくれましたが我々は不安でいっぱいでした。

音々は何が起こっているのか訳がわからず少し文句を言ってる様子でしたがパニックにはなっていませんでした。

機内で少し寝てみたり映画をみたりしましたが僕達は音々のことばかり考えていました。同じ機内にはいるけど荷物に囲まれた暗がりの中。飛行機の轟音、気圧の変化。。。祈るような思いでした。

到着するとBaggage Claimの場所の大型とか特殊荷物の受け取り口に音々が出てくるはずでした。

音々がいない!

早朝の到着便でした。Maiさんは不安がっていました。僕は早朝でガランとしたフロアでそのうち出てくるよと呑気にしてました。

その場所の横に検疫事務所が併設されていたので行ってみましたが、眠そうな職員がやっと出てきて書類を書いて早く猫を連れてこいと言うんです。

だんだん僕も焦ってきて受け取り口の前をウロウロしていたんですが、タイ語なんてまったくわからないし待ってるしかありませんでした。

何かあったのかとMaiさんも泣きそうな感じでしたが検疫所の兄ちゃんはアッチだアッチだと隣の受け取り口の方を指差すんです。「だから居ないんだって…」と独り言をブツブツいいながら1つ微かな記憶に思い当たりました。「やっちゃったかも…」ハイ、やっちゃいましたw

お兄ちゃんの差す方向は間違ってなくて、ただ20メートルほど先のもう1つの受け取り口だったんです。皆さん、覚えておきましょう。大型荷物等の受け取り口は2ヵ所ありますw!

 

タイの洗礼…アメイジングタイランド

音々はキャリーケースの中で立ってました。「早くしてよ~」って感じで全然平気でした。検疫所でお兄ちゃんの言うままにサインやら住所やらを書いて終わったらあそこに行けと指を指す。音々には見向きもしませんし眠そうでした。検疫手数料の100バーツ(200バーツだったかな?)を払って言われたところに向かいます。

税関事務所ですね。数人出てきましたw なんか愛想のいいオバチャンやオッチャンたちです。検疫所で渡された紙切れを渡すと1000バーツ出せという。これね、事前に情報も仕入れてたんで一瞬迷いましたが早く音々を解放してあげるのが先決だったんで素直に払いました。そしたらご丁寧に正規の領収書のようなものまで発行して渡されました。怪しい臭いがプンプンします。

で、荷物持って税関通らなきゃって思ったらハイハイ出て出て、ごくろうさん、って感じに裏口から出してくれたんですよw

それだけ。

最後の税関は通ってません。小遣い稼ぎなんですよ。動物の輸入って言ってもペットですしね。猫ですし。高齢ですし。ウチの子として登録したマイクロチップまで埋まってますし。輸入関税なんて対象外なんですよw 同じように猫ちゃんをタイに連れてきた人達はみーんなやられてますけど。

でもこれね、1000バーツで住んで面倒な税関の荷物検査もパス出来るんなら払ったほうがいいです。可愛い我が子のためです。さっさと払って立ち去りましょうw!

 

その後ピカピカのワゴン車をチャーターして(ホントは普通のタクシーの乗り場がわからなかっただけですけど)、ホテルに向かいました。BTSプロンポン駅至近のオークウッド スクンビット24というホテルです。何故ここにしたかっていうと部屋探しをスクンビットエリア(の端の方)でするつもりだったのとそこそこ安くてペットOKのホテルだったからです。ペット用の備品はついてませんが、トイレや食事の始末を自分たちで管理できれば文句言われません。音々を運んできたゲージに少量持ってきた猫砂で用が足りました。

音々は解放されてごはんをモリモリ食べて少し部屋を探検してからベッドのど真ん中に陣取って寝ました。貫禄ありましたねw 見直しました。安心しました。

それから2日で新居を決めて移りました。バンコクでの引っ越しは至って簡単です。「ここ空いてる?」「空いてるよ」「すぐ入れる?」「入れるよ。パスポートのコピーとサインね」

これだけです。

ということで無事に音々をバンコクに連れてくることが出来ました!

 

次回はバンコクでの音々との暮らし方について更新したいと思います。