ムシ食ったか?

知らなくても良い、でも知ってても良い。
タイの食文化について
どーも、てーぷです。
僕もそんなに詳しい訳ではありませんが、タイの食文化について少しお話したいと思いました。本当は近くのお寺についてアップしようと思っていたのですが、そこの川のナマズにタンブン(パンを買って餌としてあげます。まぁそのお金はお寺に入るのでお布施みたいなもんです)してたところMaiさんがスマホも一緒にタンブンしてしまったので(水没事件ですw)早々に引き上げてきてしまいましたw そのお寺の記事はMaiさんに任せます。。。
まずタイ料理や食文化については以前の僕もそうでしたがこれだけタイ料理が流行っていても皆さんほぼ知らないってことがちょっと気になりました。
例えばタイカレーについてもタイで一番辛いカレーとかそういうキーワードで検索して知恵袋(そもそも知恵袋を例に出すのが間違いか…w)なんかを見ると辛い順がグリーンカレー>レッドカレー>イエローカレーっていう風に解釈してる人が…なんと全員なんですねww これは酷い。実際はこの丁度逆です。グリーンカレーは辛味の少ないグリーンチリを使って砂糖やパームシュガーをたくさん入れたものでタイ語ではゲーン(カレーというかスパイスやハーブを使った汁物の総称です)キヤオ(緑)ワーン(甘い)แกงเขียวหวาน というように甘めの(日本人には辛いですが)カレーです。レッドカレーをまろやかと解釈してるようですが、これは同じ赤色(赤茶?)のパネンカレーと混同しています。レッドカレーというのはタイ語でゲーン(カレー)ペッ(辛い)แกงเผ็ด と呼ばれ赤唐辛子を使ったカレーで通常グリーンカレーよりは辛いです。そしてイエローカレー。これは何と勘違いしてるんですかねぇ。。。海外向けに味を調整したものを食べたせいか、違うカレーと混同しているのか。イエローカレーというのはゲーン(カレー)ルアン(黄色)แกงเหลือง でタイ産のターメリックやカー(ショウガ科の一種でトムヤムクンなどにも入ってます)などをふんだんに使った南部の超激辛カレーです。タイ人に一般的に一番辛いカレーの種類を聞いてもイエローカレーと答えます。常識なのです。ある質問にイエローが辛いとちゃんと答えていた人が一人だけいましたが、いい加減なデマを知ったかぶりで流すな!と攻撃されてましたw ホント気の毒でした。やめて下さいそういうの。人の事知ったかぶりとか言う前にそこに口を出すなら先にアンタが知って下さい。
このように逆に解釈するぐらいタイの食文化は知られてないんですね。
カレーの種類だけでもホントにいっぱいあります。そしてそこまでいつもカレーを食べるわけでもありません。基本的に辛いものが多いですけど。炒めもの、煮物、蒸し物、焼き物、和え物、麺。場所や歴史が絡んで周辺諸国から流れてきて独自に変化した料理。地方によって違う食文化。
庶民の料理から宮廷料理まで。いろいろ在る中で一般的には何を食べてるのか?
仏教国のクセに肉ばっかりとか。結構魚料理もあるとか。川魚や淡水魚のほうがよく食べられる(川や池が多く、流通の発展が遅かった歴史も影響しているかと思います)とか。あまり知らないでしょ?
チラッと知った感じだと、今度はゲテモノを結構食うとか思う人もいます。
主に東北(イサーン)料理や北部(ヌア)料理ですかね。バンコクでは仕事を求めて出てきたイサーン方面の人が凄く多いので屋台から店舗までイサーン料理はかなり充実してます。北部料理もチェンマイ料理というカタチで割とオシャレなお店が多いです。
でね、みんながゲテモノって思ってるものってそういった北部、東北部が特に特徴的なんですけど、それってやっぱり地方文化が影響してるんですよね。
そういった地方では未だに農業が地元民を支える中心的産業なわけですよ。ガッツリやってる農家なんかは田んぼだけで10ライ(1ライ=1600平方メートル)どころではきかない広さでやっています。早朝から田畑に出て作業して、休憩ついでに田んぼで何か獲って来てオヤツに食べたり食事に入れたりします。田んぼは当然水を張ってるので生き物の種類が豊富です。魚、貝類、それからカエルや虫。。。清潔(都会のような汚水や化学薬品がなく動植物も自然なものを食べてるという意味で)な環境で手近に捕れるおいしいタンパク源です。
だからってゲテモノに違いないって思いますか?
そうですか?
ならそれで良いです。
けどそういう意味では日本も全く変わらないですよね?
そういうことで良いでしょうか?
日本の田舎に行ったって未だに珍味としてイナゴの佃煮とか蜂の子とかありますよね。あれと一緒です。珍味です。好きな人はマイノリティかも知れないけど、歴史と地理によって育った食文化の一つに過ぎません。
我々は動植物を喰らって生きています。刈取って、或いは屠殺して。
それが事実です。見た目が悪いとか自分の習慣にないからって同じように安全で栄養源になり得て美味しいものをゲテモノと呼んで気味悪がったり面白がったり馬鹿にするのはそれこそ馬鹿じゃねーのか、と思います。
なんかイヤなんすよね。こういうの紹介記事にするにもなんか奇をてらった感じになるの。〇〇食べてみた!とか。よくあるじゃないですか。だから前置きだけしておきたかったんです。そうでないと不毛でしょ?自分の住んでる国の食文化の一部を紹介するのにネタにするだけで終わるなんて。
とは言え、今のタイの現代っ子は(特に女の子)イサーン出身者でもほとんど虫やカエルは食べませんw!気持ち悪ぅ~いっ!って感じですよw
つまりタイも日本もそこんところは一緒ですw 面白がって遠い国から高みの見物してるんじゃなくて、実際来て食べて見なさいな!
例えばどんなもの?
ちょっと紹介していきますね。
初級編。これはみんな食べます。

ナマズ揚げですね。辛い炒めものなんかにもよく使われます。
個人的には炭火焼きのほうが好きです。甘みのある身で香ばしくホクホクジューシーで美味しい!

鶏の足ですね。コラーゲンぷるぷるで嫌いじゃないんですが、いちいち骨を出さなきゃいけないのが面倒くさいんで最近は食べません。
中級編。ダメな人はダメかも。

ゴップと言われるカエルです。そのまま焼き、もしくは揚げのぶつ切りを辛い炒めものにして食べたりします。これも小さいものだと食べるとこが少なくて骨を出すのが面倒ですw 大きいのが好きです。味の濃いささみみたいw

これもカエル。ウーンと呼ばれるカエルでウシガエルのようにウーン、ウーンと鳴きます。卵を抱えてるやつをよく食べます。小さめなので身が少ないです。卵入りはゴップより甘みがあって美味しいです。
昆虫食
上級編っすかね?
よくカオサンとかで売ってるサソリとかは別に食べなくていいです。それこそ見世物です。ウマいとか、田舎で日常的に食べるとかってもんじゃ無いです。

これは御馳走!カイモッデーンという卵抱えた赤蟻の一種です。写真は素揚げして塩をまぶしたもの。
ちゃんとした料理にもなります。卵が甘い。白子のような味わい。貴重です。美味しいです。チャレンジするかちアリです。アリだけに。

イナゴー!
日本でもお馴染みのイナゴ様です。脚が邪魔でちょっと大味かなぁ。。。まぁカリポリとスナック感覚で素揚げをいただきます。
これはコオロギですね。チンリーจิ้งหรีดと言います。食べやすくておいしいです。川エビ食ってる感じかなぁ。。。
最後に蚕です。ダクデーดักแด้と呼ばれる蚕のサナギです。これも脚とかなくて食べやすいです。
とりあえず食べた中で写真撮ったのはこれだけでした。どれも珍味です。特徴的な味のものもありますけど不味いわけじゃないです。タガメなんかは梅のような香りですかね。
食欲をそそりましたでしょうかw?
これらはあくまで美味しく食せる種類のもので且つ清潔なものをキチンと加熱調理して売られているものなので、いくら美味しそうだからって良い子は真似してそこら辺で捕まえたわけのわからん虫をそのまま食ったりしちゃダメだぞ!
ではでは、あなたも楽しい昆虫食ライフを~!!
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