大都会バンコクのローカル運河でショートトリップ プラカノン運河を行け! 運河ボート編
- 2019.03.29
- 海外移住
- ショートトリップ, タイ, タイイスラム教, タイお寺, タイモスク, タイ庶民, バンコク市場, プラカノン市場, プラカノン運河, プラカノン運河ボート, ローカル市場

前回に引き続きプラカノン市場の散策後、プラカノン運河ボートに乗ってきました。
前回の記事はコチラ。↓
以前から大好きな息抜きルートです。
プラカノンの運河ボートは完全に地域密着型と言いますか、地元住民利用がメインの庶民の足です。
センセーブ運河やチャオプラヤー河のように観光利用の乗船客は基本的にいません。
だからこそ空いてますし、船も小型で大都会から出ているのにローカル感を満喫できます。
ある意味ではアムパワーやダムヌンサドゥアックより僕は好きかなぁ。
スクムヴィット通り沿いを河に向かって橋の側道を歩いて市場の裏手に行ったら船着き場があります。
看板は全てタイ語ですが各船着き場と運行時間が記載されています。
ワットタイ ー ワットマハーブット(サーンメーナーク) スワンルワン オンヌット17 ー バーンスワンリムナーム ー ワットヤーン ー ワットトーンナイ ー ワットトンサイ ー アルクバルモスク ー ワットパークボー ー アリャティソームモスク ー ワットカチョンシリ ー タラートイアムソムバット ー シーナカリン通り
月~金 6:30 ー 19:00
土曜 6:30 ー 18:00
日曜 6:30 ー 18:00
とかナントカ書いています。
時間については看板通りではないかもしれません。
朝早い時間は30分おき、昼近く〜夕方までは1時間〜2時間おきぐらいの感じで出発です。その時刻の00分とかのちょうどの時間に出発します。
今回は12時00分発のに乗りました。
乗るとき、もしくは降りるときに料金を払います。
15バーツ!
お値段以上♪ です!
この運河、各所にお寺やモスクがあります。どれも外観は違いますし宗教が入り混じっているのも面白いです。
最初に見えるのがワットタイ。残念ながら撮影出来ていませんでしたw
次に見えるのがワットマハーブット。ワットタイと同じく進行方向右手に見えてきます。

ここには有名な怪談話がありまして、日本でも公開されたコメディホラー「愛しのゴースト」の舞台です。見たこと無い方は暇つぶしにどうぞw 結構面白いですよ。
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「愛しのゴースト」はかなり脚色されていますが、他にも多数映画化書籍化されていて「メーナークプラカノン」と言えばタイ人は誰でも知っている四谷怪談的な話です。
元々の民話としてはこんな感じです。
話の舞台はチャクリー王朝初期である。主人公のナークは村長の娘で、恋人のマークは貧しくも働き者の男で、村長の庭師として働いていた。二人の恋は夜の営みを行うまでになったが、そのことを聞いた村長は娘を庭師から遠ざけるようになり、金持ちの中国人と娘の縁談を進めた。それを知ったナークは家出をしてマークと結婚した。
その後ナークは妊娠するが、時を同じくしてマークは徴兵される事となり村から出ることとなった。その再、親友のトゥイと老夫婦のター・ミー(ミーじいさん)とヤイ・マー(マーばあさん)にナークの面倒を見せる事となった。その間、ナークが産気づいたが、ター・ミーとヤー・マーの助産もむなしく、難産でおなかの子共々死亡した。ピー・プラーイになるのをおそれ、ター・ミーとヤー・マーはナークを手厚く葬った。
一方、兵役中のマークは戦場の駐屯地で夫への愛情と未練からピー・プラーイとなったナークとその赤ん坊と出会う。マークはナークに家を空けて来たことを叱った後、家族で一緒に夜を過ごしたが、朝になるとナークと赤ん坊は消えていた。それから長からずの時を経て兵役を終了したが、かえってトゥイと話したところ「ナークは死んだ」という。マークは「ナークと戦場で会っている」と主張して口論になった。
マークとトゥイがマークの家に行くと何事もなかったかのようにナークは家で仕事をしていた。マークはトゥイから「あれはピーで、のろい殺される」と忠告を受けたが、それを聞いたナークは反対に「トゥイは私とマークの間を割こうとしている」としてやり返した。
その後、しばらくナークとマークは一緒に過ごしていたが、ある日マークはナークが臼と杵で唐辛子を砕いているときに落ちた杵と取るために、尋常の人間ではできないほど長く手を伸ばし、縁側に腰掛けたまま杵を取り上げたのをみてびっくりし、ワット・マハーブットという寺院のお堂に駆け込み僧に助けを求めたが、僧達は経を唱えるのが精一杯で何もできずにいた。その間にもナークはどんどん凶暴になっていき、近づいた人を手当たり次第呪い殺していった。
その時、どこからともなくネーン・チウ(チウ少年僧)と呼ばれる高徳で霊感の高い少年僧が現れ、ナークを退治した。その骨は骨壺に収められ運河に投げ捨てられた。
―Wikipediaより引用
僕もMaiさんと以前このお寺に行ったことがありますが、ナークさんの肖像画のようなものがたくさんあってちょっとおどろおどろしい感じもします。
水を差すようでなんですがタイのお寺はそのお寺によっては寺起こし的なことを派手にやったりします。今はほとんど保護されてしまいましたがカンチャナブリのタイガーテンプル(ワット・パールアンタブア)なんかは違法に虎を集めて薬で大人しくさせてたり(流石に閉園したようです)、先日友人ヒロさんのyoutubeチャンネルBangBangBangkokでも取り上げられたサクヤンで有名なお寺ワットバーンパもそういう色合いが強いです。
で、このお寺は怪談話。タンブンしに行く場所としても有名なので効果は覿面でしょう。
次にワットヤーン。王室寺院の1つなのでなかなか立派です。見応えがあります。

各お寺は河から見るだけでなく、行きたいお寺があればそれぞれに船着き場があるので船頭さんに伝えておけばそこで降りる事が出来ます。

お寺だけでなく河沿いの人達の生活が覗えるのもこの運河の魅力の1つです。
乗客が河沿いのお家から「何処行くの〜?」なんて声をかけられてたり、船で麺を売りに行く人がいたり。
家の下には車庫の様に自家用ボートが浮かんでいたり。
豪邸もあればボロ民家もある。庭先というか河ですがwいろんな果物の木があったり。
僕らの船が途中の家の前で泊まってその家に買ってきたご飯を届けたりしてる場面もありました。
生活が、河と言うフィルターを通して川面に映し出されているかのような感覚を覚えます。
終点までの時間はおよそ30分弱ですが、その後半に差し掛かるとモスクが出現します。

河に面しているモスクは2つあります。

途中聴こえてきたのがお経かコーランかと思ったのですが、どうやら1日に5回ほど祈りを呼びかけるアザーンというものだったようです。
モスクから聴こえます。
なんか普段目にする仏教のお寺やその読経とかとはガラっと雰囲気が変わって違う国にいるような感じです。
モスクのある近辺は住民もイスラム系の人たちが多そうな感じですね。全体的に雰囲気が違います。
ヒジャブを付けてる女性なども多く見かけるようになります。
河の水はお世辞にもキレイとは言えませんが(それでも数年前より随分キレイになりました)、河の両サイドに次々に現れる寺院や住人の方たちの様子を風を受けながら眺める体験はなんとも言えない良さがあります。
それがまた観光向けに何も脚色されていないありのままの姿であることが貴重です。
ボートに乗った今回の動画です。(※撮影時の問題で酷い音声のノイズがところどころ入っておりますが、どうかご容赦ください)
気分だけでも味わってくださいw↓↓↓↓↓↓↓
バンコクはもちろん大都会なんですが、我々日本人(旅行者だけでなく在住者も)から見たバンコクってBTSやMRTといった交通機関が通っていたり、主要道路に沿った繁華街といった近代的街並みがほとんどでそういった場所から少し中に入ったり外れたりするとバンコクだってずっとタイらしさが増します。
バンコクでは日々空き地が地ならしされ、毎日のように新しい建物が増えていますが、このプラカノン運河のボートも含めバンコクの中にも聴こえる牧歌を消してほしくない。
そんなことを思ったボートトリップでしたw
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